2016年実地調査―島根県海士町
- RP広報
- 2017年11月22日
- 読了時間: 3分
2016年10月2日~6日の4泊5日で、島根県海士町への実地調査を実施しました。当初は3泊4日の予定でしたが、台風直撃で飛行機が飛ばず隠岐の島に1日幽閉…。離島に住む難しさを身をもって学ぶ調査でした。笑

今回の調査テーマは「地方自治体経営と移住政策 」、調査団長は平岡先生、主に自治体関係者や移住者を対象としたヒアリング調査となりました。
初日は移動日で、半日かけて飛行機・フェリーを駆使し大阪から海士町まで。飛行機だけでなく、フェリーも海が荒れると出れないようです。飛行機・フェリー共に止まると、正真正銘“孤島”となる訳ですが、冬は日本海が荒れよくフェリーが止まるそう…。そんな大変な状況でも、島の方々が「動かないものは仕方ないから、辛抱強くなるよ」と明るくおっしゃっていたのが印象的でした。
ちなみに、昼過ぎに到着し自由時間ができたため、院生は釣りをして島を満喫!中国出身の劉さんは人生初めての釣りでしたが、この日一番の大物をGetしました!

2日目からは本格的な調査を開始。最初は島内のベンチャー企業「巡りの環」さんに伺い、移住して海士町で働く方のお話を伺いました。海士町の移住戦略が如実に表れた体験談を伺うことができました。

その後は海士町観光協会主催の島内見学ツアーに参加。市の政策担当者のお話を伺った後、バスで島内各施設を見て回りました。翌日には島前高校魅力化プロジェクトに関するヒアリングの後、海士町各プロジェクトのキーマンである吉元総務課長と山内町長にもヒアリング調査を実施。海士町の取り組み全体を見渡したお話を伺うことができ、とても勉強になりました。

調査全体を通して、海士町という自治体が通常の地方自治体と主に二つの点で全く異なった役割を担っていることが分かったように思います。
一つ目は地域の“実行役”としての役割。通常の地方自治体は、計画策定など“シンクタンク”のような側面が強調されているかと思います。海士町ももちろん持っていますが、優秀な計画機能と共に強力な実行能力を有し、役場主導で移住者の獲得なども行っていました。
二つ目の特徴は“ベンチャーキャピタル”のような機能を果たしていることです。移住者を中心に、海士町の資源を活かした創業アイディアを持つ企業家精神にあふれた人材が多い島ですが、これらのアイディアに対して町が“出資”をするような形態が多く見られました。ハードを町がつくり、指定管理によって事業を実現させるような形態です。もちろんリスクもあるかと思いますが、この事業形態によって、海士町は全国的にも有名な“成功例”となったように思います。
これらの調査結果は、今年度内に論文にまとめたいと考えています。詳細はしばしお待ちを!
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